姉は、3歳のころからピアノをずっと習っていました。
妹の私からみても、姉は同学年の人に比べてピアノが上手でした。
将来の夢はピアニスト。ピアノの先生も、姉の才能を見込んで、特別レッスンをつけてくれていました。

一方、妹の私も、姉の影響でピアノを習っていましたが、才能は全くなし。
「お姉ちゃんはあなたの年齢のときにはもっと難しい曲を弾いていたわよ」と
ピアノの先生に言われて、正直ピアノを弾くのが嫌でした。

姉が小学校高学年になったころ、姉のピアノの才能を見極めてもらうために、
ピアノの先生が師事している先生の元へ行くことになりました。

一番のおめかしをして、母と姉はやや緊張した様子で先生のところへ行きました。
一人お留守番だった私は、姉がこのまま遠くに行ってしまうような気がして、一人で泣いていました。

夕方ころ、帰ってきた姉はそのまま子供部屋へ直行。鍵を閉めてしまいました。
母は私に対し、「お姉ちゃんに、何も聞いちゃだめだよ。いつか、お姉ちゃんから話してくれるから」
と言いました。

姉は、先生にピアノの才能はない、とはっきり言われてしまったそうです。
また、身体が硬い、表現力がない、などと次々と言われ、最後には「もっと小さい頃から専門的な教育を受けさせておけばよかったのに」
と母に対しても暴言ともとれることを言ったそうです。

夕食の時間になっても、姉は部屋から出てきませんでした。
心配して子供部屋の前に行くと、姉の泣き声が聞こえてきました。

それは、私が聞いた、最初で最後の姉の泣き声でした。

それから、姉はピアノを辞め、中学校からはブラスバンドに所属。30を過ぎた今でも、趣味の範囲でクラリネットを続けています。
今でもピアノを見るたびに、姉の涙を思い出します。

参考:初エッチの相手は…妹!?